毎年11月末になると憂鬱になる。年賀状、去年なんて書いたか覚えてないから毎回ゼロから考えてる。上司と親戚と友達で全部変えるのがしんどい
——X(旧Twitter) / 30代女性・会社員
今年は喪中はがきを出さないといけないのですが、書き方が分かりません。ChatGPTに聞いてみたら、それっぽい文章は出たけど本当にこれで合っているのか不安です
——Yahoo!知恵袋 / 40代男性
年賀状の文面をAIに作らせるの、ラクだけどマナー違反になってないか怖くて結局全部書き直してる。それなら最初から自分で書けばよかったのでは
——X(旧Twitter) / 20代女性
年賀状が憂鬱なのは、あなただけじゃないんです
まず、ちょっと安心してもらえそうな数字から。年賀はがきの発行枚数って、実はものすごい勢いで減っているんですよね。
2026年用の当初発行枚数は約7億5千万枚で、前年から3割ほど減ったと報じられています。減少はこれで15年連続。ピークだった2004年用は44億枚を超えていたので、6分の1くらいの規模まで縮んだ計算になります。
企業向けの調査でも、2026年の年賀状を出さないと答えた会社が6割を超えていたそうです。つまり「毎年憂鬱」と感じている人が多数派で、実際にやめる方向に動いている。
だからまず、全員に出さなきゃという前提を外していいと思います。そのうえで「この人には出したい」という数枚が残る。そこにだけ気力を使えばいいわけです。
それでも毎年ゼロから考えるのがしんどい理由
負担の正体って、枚数じゃなくて相手ごとに言葉を変えなきゃいけないことなんですよね。上司には敬語の格を上げて、親戚には家族の近況を入れて、友達にはくだけた感じで。
しかも去年書いた文面がどこにも残っていない。毎年ゼロからやり直しているから、毎年しんどい。ここはAIがかなり効くところです。
AIに任せていい部分と、任せちゃダメな部分
先に線引きを書いておきます。文面の下書きを量産させるのはAI、マナーの最終判断は人。これを守れば、そんなに怖いことにはなりません。
喪中はがきは「別ルール」だと先に伝えないと事故ります
ここがこの記事でいちばん伝えたいところなんですけど。喪中はがきって、年賀状とはルールがまるっきり別なんです。
そして、AIに「喪中はがきの文面を書いて」とだけ頼むと、けっこうな確率でマナーから外れたものが出てきます。理由は単純で、AIは普通の文章として自然に書こうとするから。
典型的なのが句読点です。喪中はがきでは句読点を使わないのが一般的な作法とされていますが、AIは何も言わなければ普通に「、」と「。」を打ってきます。ほかにも、お祝いを意味する「賀」の字を混ぜてきたり、頼んでもいない近況報告を足してきたりします。
だから、禁止事項を先にこちらから渡す。これだけで精度がまるで変わります。
押さえておきたい要点
- 喪中はがきは、11月から12月上旬に相手へ届くように出す。相手が年賀状を準備し始める前に届けるのが目的なので、遅れると意味が薄れる
- 喪中はがきに句読点は使わない。文の区切りは空白か改行で表すのが一般的とされている
- 喪中はがきに時候の挨拶・近況報告・お祝い事は書かない。年始の挨拶を控える旨を伝えるためのものなので、内容を盛らない
- 誰がいつ亡くなったかを、続柄と時期を添えて簡潔に書く。長い説明は不要
- 年賀状のほうは逆に、近況や相手への一言があるほど喜ばれる。同じ調子で書くと、どちらも中途半端になる
この5つをそのままプロンプトに貼るだけでも、出てくる文面の質が変わります。
コピペで使えるプロンプト例4つ
まずは年賀状から。相手との関係性を書き分けさせるのがポイントです。
年賀状の文面を考えてください。
【送る相手】
・会社の直属の上司(40代・普段は敬語だが気さくな人)
【伝えたい近況】
・今年は異動して新しい部署に移った
・引き続き指導してもらっているお礼を伝えたい
【条件】
・賀詞(新年の挨拶)+本文+結びの3構成
・本文は2〜3文の短めで
・堅さの違うパターンを3つ出してください
(かなり丁寧/標準/少し親しみのある感じ)
それぞれ何行になるかも添えてください。
次が喪中はがき。禁止事項を先に渡すのが肝心です。
喪中はがき(年賀欠礼の挨拶状)の文面を考えてください。
一般的なマナーとして、以下を必ず守ってください。
【厳守してほしいこと】
・句読点(、。)を一切使わない。区切りは空白か改行で表す
・「賀」「祝」などお祝いを意味する言葉を使わない
・時候の挨拶、近況報告、お祝い事は書かない
・頭語と結語(拝啓・敬具など)は使わない
【入れる情報】
・年始の挨拶を控える旨
・続柄:父/名前は伏せて「父 ○○」の形で
・亡くなった時期:本年10月/享年80
【構成】
年賀欠礼の挨拶
いつ誰が亡くなったか
生前のお礼と、今後のお付き合いのお願い
日付(○年十二月)
パターンを2つ出してください。
最後に「句読点を使っていないか」を自分で確認して報告してください。
3つ目は、出来上がった文面を点検させるプロンプト。自分で書いた文面にも使えます。
以下の喪中はがきの文面を、一般的なマナーの観点からチェックしてください。
【文面】
(ここに文面を貼る)
【チェックしてほしい項目】
・句読点が混ざっていないか
・お祝いを連想させる言葉が入っていないか
・近況報告や時候の挨拶が紛れ込んでいないか
・続柄と時期の書き方が不自然でないか
・全体の文字数がはがきに収まりそうか
問題があった箇所は「どこが」「なぜ」を添えて指摘してください。
直した文面も出してください。
最後が、来年のあなたを助けるプロンプトです。ここまでやると、翌年の作業が本当に軽くなります。
今年使った年賀状の文面を、来年も使い回せる形で整理してください。
【今年使った文面】
・上司あて:(貼る)
・親戚あて:(貼る)
・友人あて:(貼る)
【お願い】
次の項目を持つ表にまとめてください。
宛先の区分/今年の文面/来年差し替える箇所/注意点
「来年差し替える箇所」には、
近況や年号など毎年変える必要がある部分を明示してください。
「注意点」には、その相手に使ってはいけない表現があれば書いてください。
この表をメモアプリに貼っておけば、来年は近況の行を差し替えるだけで終わります。毎年ゼロからやり直す地獄から抜けられるのは、けっこう大きいです。
ここに書いたマナーは、あくまで一般的によく言われている内容の整理です。年賀状や喪中はがきの作法は、地域・家・宗派・親族間の慣習によってけっこう違います。「うちはこうしてきた」が優先される場面も多いので、そのまま正解として扱わないでください。
特に喪中はがきは、送る相手も自分も気持ちが動いているときのものです。不安があれば、投函する前に家族や親族の年長者に一度見てもらうのが確実だと思います。私自身の体験と調べた範囲をまとめたもので、専門的な助言ではありません。
下書きの量産はAI、最終確認は人。この順番さえ守れば、憂鬱な時間だけをきれいに削れます。
よくある不安・疑問
- QAIに書かせた文面って、マナー違反になりませんか?
- A
何も条件を渡さずに書かせると、外すことがあります。特に喪中はがきは句読点や言葉選びのルールがあるので、禁止事項を先に伝えるのと、出てきた文面を自分の目で確認するのはセットだと思ってください。誰が書いたかより、届いた文面が相手に失礼でないかどうかが大事なので。
- QAIが書いたと相手にバレませんか?
- A
そのまま使うと、少し他人行儀な文章になりがちではあります。おすすめは、手書きで一言だけ足すこと。「また飲みに行きましょう」でも「◯◯ちゃん大きくなったね」でも、自分の言葉が一行あるだけで印象がまるで変わります。
- Q喪中はがきを出す時期を過ぎてしまったら?
- A
相手がもう年賀状を出してしまったあとなら、松の内が明けてから寒中見舞いという形で伝える方法があると言われています。どちらにするかは状況によるので、迷ったら年長の家族に相談してみてください。
- Q年賀状はいつまでに出せば元日に届きますか?
- A
日本郵便は例年、年賀状の引受を12月15日から始めていて、元日に届けるには12月25日ごろまでの差し出しを案内しています。ただし年度によって日程は変わるので、実際に出す年の案内を日本郵便の公式サイトで確認してください。
- Q故人の名前や親戚の情報をAIに入力しても大丈夫?
- A
実名や住所は入れないでおきましょう。上のプロンプト例も「父 ○○」のように伏せた形にしてあります。文面の型さえできれば、名前はあとから自分で差し込めば済む話なので。
レベル別ロードマップ
- LV1初級:出す相手を減らす
文面を考える前に、宛先リストを見直します。惰性で出している相手が必ず何人かいるはずです。ここを削るのがいちばん効きます。
- LV2中級:区分ごとに下書きを作る
残った相手を「上司・親戚・友人」くらいの区分にまとめて、それぞれ1つのプロンプトで下書きを3パターンずつ出します。個別に考えず、区分単位で作るのがコツです。
- LV3上級:来年用に資産化する
4つ目のプロンプトで、使った文面を表にしてメモアプリへ。ここまで来ると、翌年の年賀状は差し替えるだけの作業になります。憂鬱の正体だった「ゼロから考え直す」が消えます。
仕組みができると、こんな未来が待っています
- 11月末に胃が重くなる、あの季節の憂鬱がなくなる
- 相手ごとに書き分ける作業が、区分ごとの選択に変わる
- 喪中はがきという不慣れな場面でも、確認する手順があるので慌てない
- 去年の文面が残っているので、来年は差し替えるだけで終わる
この記事に書いた年賀はがきの料金や引受日程は、2026年8月時点で公開されていた情報にもとづいています。料金・日程・サービス内容は変わることがあるので、実際に出す年の案内を日本郵便の公式サイトでご確認ください。また、マナーについての記述はあくまで参考程度に留め、最終的にはご自身の家や地域の慣習を優先してください。
まとめ:年賀状・喪中はがきをAIと作るチェックリスト
| チェック項目 | 内容 |
|---|---|
| 枚数 | 文面を考える前に、そもそも出す相手を絞ったか |
| 別ルールの周知 | 喪中はがきのときは、禁止事項を先にプロンプトへ書いたか |
| 句読点 | 喪中はがきの文面に「、」「。」が混ざっていないか確認したか |
| 人の目 | 投函前に自分で読み返し、不安なら年長者に見てもらったか |
| 来年への引き継ぎ | 使った文面を表にして、どこかに保存したか |
年賀状って、面倒な作業に感じるときほど、相手のことを考える余裕がなくなっているんですよね。面倒な部分をAIに寄せて、浮いた気力を手書きの一行に回す。それくらいの付き合い方が、ちょうどいい気がしています。


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