社内の機密情報をAIに学習させたくない。

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📖 AI業務活用ガイド|悩み No.101

社内の機密情報をAIに学習させたくない。
オフラインで動くAIの使い方ガイド

インターネットに一切つながないAIが、無料で・自分のPCの中だけで動かせます。Ollamaなら今日から始められます。

📅 2026年4月更新
⏱ 読了目安:約5分
🎯 社内機密を安全にAI活用したい担当者へ

「ChatGPTに会社の情報を入力するのが怖い。でもAIの便利さは使いたい」——この板挟みを解消する方法があります。Ollama(無料)をPCにインストールすると、インターネットに一切つながないAIが自分のPC内だけで動きます。入力した情報は外部に一切送られません。今日、その仕組みと最初の1時間で動かせるセットアップ方法を整理します。

📋 この記事でわかること
  • ローカルLLM(オフラインAI)の仕組みと「外に出ない」理由
  • OllamaとOpen WebUIで「ChatGPTと同じ感覚のオフラインAI」を作る手順
  • 日本語対応のおすすめモデル(Qwen3・Gemma)の選び方
  • 「全部ローカル化」ではなく「機密だけローカル・それ以外はクラウド」という最強の分担法

「情報が外に出るのが不安」ネットに溢れる声

X

「会社の契約書や顧客データをAIで整理したいが、ChatGPTやClaudeに入力したら情報が外部に送られるのが怖い。完全にオフラインで動くAIはないのか調べている」

Xより / 30代・法務担当

「社内でAIを使いたいが、情報セキュリティ部門から「クラウドAIへの情報送信は禁止」と言われました。インターネット接続なしで使えるAIの導入方法を教えてください」

Yahoo!知恵袋より / 40代・IT担当者

X

「OllamaとOpen WebUIを使ったらPC単体でAIが動いた。ChatGPTと同じブラウザUIで、しかも社内情報を入れても外部に送られない。これでうちのセキュリティ部門も納得してくれた」

Xより / 30代・エンジニア

「セキュリティ部門も納得してくれた」——ローカルLLM(オフラインAI)は、2026年現在では技術者でなくても動かせるところまで来ています。Ollamaは公式サイトからインストーラーをダウンロードして実行するだけで動き始めます。むずかしいコマンド操作も最小限です。「機密情報を扱う業務にAIを使いたい」という人への現実的な答えがここにあります。

クラウドAI vs ローカルAI——何が違うか

比較項目 ☁️ クラウドAI(ChatGPT・Claude等) 🖥️ ローカルAI(Ollama等)
情報の
送信先
OpenAI・Anthropic等のサーバーに送信される(法人プランでは学習不使用) 自分のPC内だけで完結。インターネットに一切送信されない——機密情報を安心して入力できる
性能・
品質
GPT-5.4・Claude 4など最高性能モデルが使える。複雑な思考・高品質生成で上回る PCの性能に依存。クラウドより品質は下がるが、定型処理・要約・分類など多くの業務で十分な精度
費用 月額3,000〜数万円(用途・人数による)。APIは使った分だけ課金 モデルは無料。Ollama本体も無料。必要なのはPCのスペック(RAM 8GB〜推奨16GB以上)
向いている
用途
複雑な分析・高品質な文章生成・最新情報が必要な調査・外部公開コンテンツ 議事録の匿名化・問い合わせ分類・契約書の見出し抽出・社内FAQの下書き・定型業務の前処理

「全部ローカルに切り替える」必要はありません。2026年現在の専門家の共通見解は「機密情報の前処理はローカル・広い設計や生成はクラウド・最終確認は人間」という分担が最も強いというものです。ローカルとクラウドを目的別に使い分けることが、セキュリティと利便性を両立する現実的な答えです。

オフラインAIを「今日動かす」手順とプロンプト3つ

Ollama + Open WebUIのセットアップ手順(所要時間:約30〜60分)

① Ollamaのインストール(ollama.ai)
公式サイト(ollama.ai)からWindows・Mac・Linux向けインストーラーをダウンロードして実行するだけ。

② モデルのダウンロード(コマンド1行)
ターミナル(Mac:Terminal / Windows:コマンドプロンプト)を開いて:
ollama run qwen3 または ollama run gemma3
と入力してEnter。モデルが自動でダウンロードされ、そのまま対話できます。

③ Open WebUIの導入(任意・ブラウザUIが使えるようになる)
Docker(docker.com)をインストール後、
docker run -d -p 3000:8080 --add-host=host.docker.internal:host-gateway ghcr.io/open-webui/open-webui:main
を実行→ブラウザで localhost:3000 を開くとChatGPTと同じ感覚のUIが使えます。

⚠️ PCスペックの目安:RAM 8GB以上(日本語で実用的に使うなら16GB推奨)

【ローカルAI(Ollama)に「最初に試すべき業務」を選ぶためのプロンプト】

(まずChatGPT・Claudeに送って、自社でローカルAIを使うべき業務を特定する)

私のチームでローカルAI(Ollama等)の導入を検討しています。
以下の観点で「ローカルAIが最も向いている業務」を選んでください。

【私のチームの情報】
・業種・仕事内容:(例:人事部門・採用・従業員情報の管理)
・AIに使いたい場面:(例:履歴書の要約・問い合わせ分類・契約書チェック)
・扱う情報の機密レベル:(例:個人情報・給与情報・役員の人事情報)

ローカルAIに向いている業務の選定基準:
① 外に出せない情報を扱う
② 量が多くて繰り返しが多い
③ 定型化できる(毎回同じ形式で出力できる)
④ 精度の評価がしやすい(正解・不正解が判断できる)
⑤ 部分的な誤りが許容できる(最終確認を人間が行う)

→ この5つを全部満たす業務を1つ選んで
  ローカルAIでの最初のユースケースとして試すことを推奨します

【ローカルAI(Ollama)への「議事録匿名化」プロンプト——最初の実践例】

(OllamaまたはOpen WebUIの入力欄に送る。インターネット接続ゼロで動作する)

以下の議事録から、個人を特定できる情報を匿名化してください。

【匿名化のルール】
・人名 → 「Aさん」「Bさん」(登場順)
・会社名 → 「〇〇社」(登場順)
・具体的な金額 → 「〇〇万円」(桁は維持)
・部署名 → そのまま残す
・日付 → そのまま残す

【議事録本文】
(ここに議事録の全文を貼り付ける)

出力形式:
匿名化した議事録をそのまま出力してください。
変更した箇所は()で変換前の種別を示す必要はありません。

→ この処理はローカルで完結するため
  個人情報が外部に一切送信されません
  匿名化後の議事録は社外共有・AIへの追加入力も安全です

【「ローカルで前処理→クラウドで仕上げ」の分担フロー設計プロンプト】

(チームのAI活用分担ルールを設計するためにChatGPTに送る)

私たちのチームで「ローカルAI(Ollama)」と「クラウドAI(ChatGPT・Claude)」を
組み合わせた最適な業務フローを設計してください。

【チームで扱う主な業務と情報レベル】
(例)
・社内会議の議事録作成(個人名・社内固有情報含む)→機密レベル:高
・顧客向けメールの文章作成(氏名・商品名含む)→機密レベル:中
・業界トレンドの調査・レポート作成(公開情報)→機密レベル:低

設計してほしいもの:
① 各業務の「ローカルAI担当フェーズ」と「クラウドAI担当フェーズ」の分担表
② フェーズの境界(「ここでローカルからクラウドに引き渡す」タイミング)
③ 「最終確認は人間が行う」チェックポイントの設計
④ チームメンバーに説明する「1枚のルールシート」のアウトライン

→ この分担を図にまとめると
  IT部門・法務部門への説明資料としても使えます

3つめの「ローカル・クラウド分担フロー設計プロンプト」が、チーム導入の設計図になります。「機密情報の前処理はローカル→匿名化後の整理・生成はクラウド→最終確認は人間」という分担を図式化したルールシートは、IT部門・法務部門への説明資料としてそのまま使えます。

ローカルAI(Ollama)についてよくある疑問

Ollamaは本当にインターネットに送信されない? モデルのダウンロード時(初回のみ)はインターネットが必要ですが、一度ダウンロードが完了すれば以降の対話はすべてPC内で完結します。入力したテキスト・出力された回答はOllamaのサーバーにも外部にも一切送信されません。ネットワーク監視ツールで通信を確認することもできます。情報セキュリティ担当者への説明時は「初回のモデルダウンロード時のみ通信が発生する」という点を伝えておくと安心です
日本語はちゃんと使えますか? Qwen3(Alibaba製・無料)とGemma3(Google製・無料)はどちらも日本語に対応しており、議事録の要約・分類・翻訳などの実用的な業務で使えます。ただしChatGPT・Claudeと比較すると日本語の自然さ・複雑な文章の品質は劣ります。「定型的な処理(分類・抽出・匿名化)」ではほぼ差がなく、「高品質な文章生成」ではクラウドに譲るという理解が適切です
どのくらいのPCスペックが必要ですか? 最低ラインはRAM 8GB。日本語で実用的に使うならRAM 16GB以上を推奨します。GPUがある場合はより速く動きます。CPUのみでも動きますが回答の生成速度が落ちます。Qwen3・Gemma3のコンパクトモデル(3B〜7B)はRAM 8GBで動作しますが、回答速度に数十秒かかる場合があります。まずQwen3:4bかGemma3:4bで試してみてください
会社のPCにインストールしても問題ない? 会社支給のPCへのソフトウェアインストールについては、IT部門・情報セキュリティ担当に確認が必要です。「外部へのデータ送信がない」という点をOllamaの仕組みとともに説明すると、通常のクラウドAIより承認を得やすい場合があります。個人のPCで動作確認をしてから社内導入を提案するという順番が安全です
法人向けのクラウドAI(ChatGPT Team等)と比べてどちらが安全? セキュリティの観点では「ローカルAI(Ollama)>法人向けクラウドAI(ChatGPT Team)>無料クラウドAI(ChatGPT無料版)」という序列です。ChatGPT Teamはデータが学習に使われませんが、サーバーに送信されることは変わりません。ローカルAIはサーバーへの送信自体がゼロです。法律・医療・個人情報・未公開情報などの最高機密レベルの情報にはローカルAIが最も安全です

ローカルAIを「今日動かす」3ステップ

1
今日

1つめのプロンプトで「最初に試すべき業務」を1つ決め、ollamaをインストールしてその業務で動作確認する

まず1つめのプロンプトをChatGPTに送って「自分の業務でローカルAIが最も向いている作業」を1つ特定しましょう。次にollama.aiからOllamaをインストールし、ollama run qwen3でモデルを起動。特定した業務のデータを入力して「インターネット接続なしで動く」体験を作りましょう。

2
動いたら

2つめのプロンプトで「議事録匿名化」を試し、ローカル処理の実用性を確認する

Ollamaが動いたら、2つめのプロンプトを使って議事録の匿名化を試してみましょう。社内の実際の議事録を貼り付けて送信し、個人名・会社名が適切に置換されるかを確認します。「外部に一切送信されない状態でこの処理ができた」という体験が、チームや上司への説明で最も説得力のある実績になります。

3
チーム展開するなら

3つめのプロンプトで「ローカル・クラウド分担フロー」を設計し、IT部門・法務部門へ説明資料を作る

個人での動作確認が取れたら、3つめのプロンプトを使ってチームの業務フローを設計しましょう。「機密情報はローカル・外部公開前提の業務はクラウド・最終確認は人間」というルールシートをChatGPTで作ってもらい、IT部門・情報セキュリティ担当への説明資料として活用してください。

ローカルAIが動き始めると、こんな変化があります

「機密情報をAIに入力できない」から「安全に・ローカルでAIを使いこなせる」へ

🔒

議事録・契約書・個人情報を含む書類をAIで処理できるようになり、「機密情報を扱う業務」にもAIの効率化が届くようになる

🖥️

インターネット遮断環境でもAIが動くようになり、セキュリティポリシーが厳しい職場・機密性の高い案件でもAIを活用できる

⚖️

「ローカルで前処理→クラウドで仕上げ→人間が最終確認」の分担が定着し、セキュリティと生産性を両立した業務フローが生まれる

🌟

IT部門・法務部門が承認しやすいAI導入の形が整い、「セキュリティを担保したAI活用」として組織全体の信頼を得られる

ここまでのまとめ

📌 この記事の要点

  • Ollama(無料)をPCにインストールすると、インターネットに一切送信しないオフラインAIが動く
  • 日本語対応のQwen3・Gemma3(どちらも無料)が議事録匿名化・問い合わせ分類・見出し抽出などで実用的
  • 「最初のユースケース」は「外に出せない・量が多い・定型化できる・精度評価しやすい業務」から1つ選ぶ
  • 「全部ローカル化」より「機密前処理はローカル・生成はクラウド・最終確認は人間」の分担が最も強い
  • IT部門・法務部門への説明には「初回のモデルダウンロード時のみ通信・以降は完全ローカル」という一言が最も有効

「機密情報をAIに入力できなかった」という制約は今日解消できます。ollama.aiを開いてインストーラーをダウンロードし、ollama run qwen3の1行を実行してみましょう。外部に一切送信されないAIが、自分のPC内で動き始めます。

今日やること:1つめのプロンプトで「最初に試すべき業務」を特定してから、ollama.aiでOllamaをインストールしollama run qwen3を実行する。
ブラウザやターミナルで会話できる状態になったら、その業務のサンプルデータで動作確認してみましょう。

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