音声文字起こしAIで方言・専門用語がぐちゃぐちゃ。
精度を上げる3つの対策
ツール選びと後処理の組み合わせで、「使い物にならない」が「十分使える」に変わります。
「Nottaで文字起こしさせたら、うちの業界の専門用語が全部違う言葉になってた」「関西弁や九州弁だと全然認識してくれない。標準語じゃないとダメなの?」——文字起こしAIの精度問題、使い始めた人ほどぶつかる壁です。
でも、「日本語特化ツールを選ぶ」「後処理をChatGPTで一括修正する」の2段構えで、精度の問題はほぼ解決できます。今日からできる対策をまとめました。
- なぜ音声認識AIは方言・専門用語が苦手なのか(仕組みを簡単に)
- 日本語特化で精度が高いツールの選び方
- 誤変換をChatGPTで一括修正するプロンプト
- 専門用語辞書登録で精度を根本から上げる方法
「文字起こしが使い物にならない…」ネットに溢れる声
「音声認識で会議の文字起こしをしたら、医療用語がことごとく別の言葉に変換されてた。診察名が全部おかしくなっててむしろ手作業より時間がかかった」
「関西弁で話しているインタビューをNottaで文字起こしさせたら、方言部分がまったく別の言葉になってしまった。標準語以外は使えない?」
「IT企業の会議をAIで文字起こししたら、固有のサービス名・略語・社内用語がほぼ全滅してた。修正作業が手作業より大変で本末転倒になってる」
「手作業より時間がかかった」「本末転倒」——この絶望感、すごくよくわかります。ただこれ、ツールの限界ではなく「ツールの選び方」と「後処理の仕方」が合っていないことで起きているケースがほとんどです。対策は3つあって、組み合わせるとほぼ解決できます。
なぜ方言・専門用語で精度が落ちるのか
音声認識AIの精度は「どの言語のデータで学習したか」に大きく依存します。英語圏の企業が開発したツールは英語データが主体のため、日本語——特に方言や業界特有の用語——の認識が弱くなります。一方、日本語専用設計のエンジンを搭載したツールは、同じ音声を認識する精度が大きく異なります。
もうひとつの原因は「辞書の問題」です。医療・法律・IT・建設など業界固有の用語は、汎用的な音声認識エンジンの辞書に入っていないことがあります。「固有名詞・略語・社内造語」なら辞書登録機能で解決できます。
RimoVoice(rimo.tv):日本語特化の文字起こしSaaS。業界用語・固有名詞の登録機能あり。
スマート書記(smartshoki.com):日本語特化・専門用語辞書登録対応・議事録フォーマット出力まで対応。
Notta(notta.ai):多言語対応で使いやすいが、日本語特化ツールより方言・専門用語に弱い場合がある。
→ 専門用語・方言が多い業種は日本語特化ツールに切り替えることが根本解決です。
精度を上げる3つの対策と具体的なプロンプト
「英語ベースツールをそのまま使う」vs「日本語特化ツール+後処理」——何が変わるか
| 問題の場面 | ❌ そのまま使うパターン | ✅ 精度を上げるパターン |
|---|---|---|
| 専門用語が多い業種 | 汎用ツールで文字起こし → 専門用語が別の言葉に変換 → 全部手で直す | 日本語特化ツール(RimoVoice・スマート書記)の辞書に専門用語を登録してから使う |
| 方言が含まれる音声 | 英語ベースの汎用ツールでは方言の発音パターンが認識されず誤変換が多発 | 日本語特化エンジンを搭載したツールを選ぶ+誤変換の多い方言フレーズをAIで一括修正 |
| 誤変換が多い文字起こし結果 | 誤変換を一つひとつ手で直す → 「手作業より大変」になる | 「〇〇を△△に修正して」というプロンプトでChatGPTに一括置換させる |
「ChatGPTに一括修正させる」——これが一番即効性のある対策です。10個の誤変換を一つずつ直すのに10分かかっていたものが、プロンプト1回で30秒になります。ツール選定の見直しと組み合わせることで、長期的な精度問題も解決できます。
今日から使える修正プロンプト3つ
【文字起こしの誤変換をChatGPTで一括修正するプロンプト】
以下の文字起こしテキストを修正してください。
【修正ルール】
以下の誤変換を正しい言葉に置き換えてください:
・「〇〇」→「△△」(例:「機械学習」→「AI学習」)
・「〇〇」→「△△」
・「〇〇」→「△△」
(誤変換のパターンをここに列挙する)
また、明らかに誤変換と思われる箇所があれば
文脈から判断して修正してください。
文字起こしテキスト:
(ここに文字起こし結果を貼り付け)
【方言フレーズを標準語に変換するプロンプト】
以下の文字起こしテキストには方言・地域語が多く含まれています。
文脈を保ちながら、自然な標準語(ですます調)に変換してください。
変換の注意点:
・意味が変わらないように変換する
・不明な部分は(聞き取り不明)と表記する
・話し言葉の「えーと」「あの」などのフィラーは削除する
テキスト:
(ここに文字起こし結果を貼り付け)
→ 変換後のテキストと、修正した箇所の一覧を表形式で出力してください
【辞書登録用の「よく誤変換される用語リスト」を作るプロンプト】
私の業界(〇〇業界)でよく使う専門用語・固有名詞・略語を
文字起こしAIが誤変換しやすい観点でリストアップしてください。
業界・職種:(例:IT企業・医療・建設・法律・製造)
よく使う用語(わかる範囲でOK):
(例:SaaS・API・KPI・ERPなど)
→ 「誤変換されやすい読み方 → 正しい表記」の形式で
辞書登録に使えるリストを作ってください
このリストをRimoVoiceやスマート書記の辞書登録に使います
3つめの「辞書登録用リスト作成プロンプト」が長期的な解決策です。ChatGPTに自分の業界でよく使う用語の「誤変換リスト」を出してもらい、それをRimoVoiceやスマート書記の辞書に登録しておくと、次回以降の文字起こしが格段に正確になります。一度登録すれば永続的に効きます。
音声認識・文字起こしの精度問題についてよくある疑問
| Nottaは方言に対応している? | Nottaは多言語対応の汎用ツールで、関東標準語の認識精度は高いですが、関西弁・九州弁・東北弁などの方言は認識精度が下がる場合があります。方言が多い音声には、日本語特化エンジンのRimoVoiceやスマート書記の方が向いています |
| RimoVoiceとスマート書記はどちらがいい? | RimoVoiceは個人・小規模利用向けで使いやすいUI。スマート書記は企業・チーム向けで議事録フォーマット出力や複数人での共有機能が充実しています。個人なら RimoVoice、チームでの活用なら スマート書記がおすすめです |
| 辞書登録した用語は精度がどれくらい上がる? | 辞書登録した用語の認識精度はほぼ100%に近くなります。ただし固有名詞が前後の文脈によって別の言葉と混同されるケースは残ることがあります。最もよく誤変換される10〜20語を登録するだけでも体感精度が大幅に変わります |
| 誤変換の修正をChatGPTにさせても大丈夫? | 修正は文脈的に問題ない場合がほとんどですが、AIが文脈から独自に修正する場合に意図しない変更が加わることがあります。修正後のテキストは必ず確認してから使いましょう。機密情報が含まれる場合はダミー置換してから貼り付けてください(No.16参照) |
| 複数人が同時に話す会議では精度が特に落ちる? | 落ちます。複数の声が重なると音声認識AIは誰の発言かを切り分けられず、認識精度が下がります。スピーカー識別機能(話者分離)があるツールを選ぶのが有効です。RimoVoice・スマート書記ともに話者分離機能を持っています |
精度問題を根本から解決する3ステップ
誤変換の多い文字起こしは一括修正プロンプトでChatGPTに直させる
今すでに誤変換だらけのテキストがある場合は、上の「一括修正プロンプト」を使ってChatGPTに直させましょう。10個の誤変換を手で修正する時間が、プロンプト1回で30秒になります。まずここから始めてください。
日本語特化ツール(RimoVoice等)に乗り換えて辞書登録する
方言・専門用語の誤変換が多い場合は、ツール自体の乗り換えが根本解決です。RimoVoiceやスマート書記の無料枠で試し、「辞書登録用リスト作成プロンプト」で作ったリストを辞書に登録しましょう。次回以降の精度が一気に上がります。
新しい専門用語・固有名詞が出るたびに辞書登録を更新する
新プロジェクトが始まったり、新しい取引先の社名や製品名が出てきたら、そのたびに辞書に追加する習慣をつけましょう。辞書が育つほど、精度が積み上がっていきます。3ヶ月後には「ほぼ手直し不要」になっている可能性があります。
精度問題が解決すると、こんな変化があります
「修正作業が大変」から「文字起こしが自動で使える」へ
辞書登録が育つと専門用語の誤変換がなくなり、文字起こし後の修正作業がほぼゼロになる
「手作業より時間がかかる」が解消されて、文字起こしAIが本当の時短ツールになる
「ツールの選び方・後処理の仕方」を知ることで、他のAIツールの精度問題も自分で対処できるようになる
業界特化の辞書を持つことで、同じツールを使っても自分だけ精度が高い状態を作れる
ここまでのまとめ
📌 この記事の要点
- 方言・専門用語の誤変換は「ツール選定の問題」——日本語特化ツール(RimoVoice・スマート書記)に変えると根本解決できる
- すでに誤変換だらけのテキストは「一括修正プロンプト」でChatGPTに直させると30秒で解決
- 「辞書登録用リスト作成プロンプト」でAIに業界特有の誤変換リストを出してもらい、辞書に登録する
- 辞書登録した用語の認識精度はほぼ100%——一度登録すれば永続的に効く
- 複数人が話す会議では話者分離機能があるツールを選ぶと精度が大幅に改善する
「使い物にならない」は今日で終わりにしましょう。今あるテキストは一括修正プロンプトで直して、次回からは日本語特化ツール+辞書登録の組み合わせで使う。この二段構えで、文字起こしAIが本当の相棒になります。
今日やること:誤変換が多い文字起こしテキストを「一括修正プロンプト」でChatGPTに貼って直させる。
30秒でできます。まずこの体験が次のステップにつながります。

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