AI画像が有名イラストレーターに似てると言われた。原因と今すぐできる対処法

📖 AI入門ガイド|悩み No.24

AI画像が有名イラストレーターに似てると言われた。
原因と今すぐできる対処法

知らずにやってしまった、は通用しないかもしれない。今日から変えられることがあります。

📅 2026年4月更新 ⏱ 読了目安:約7分 🎯 AI画像の著作権リスクが気になる人へ

「Midjourneyで作った画像をSNSに投稿したら、『〇〇さんの絵と似すぎてる』とリプが来て焦った」「AIで絵を作って商品に使ったら、著作権侵害だと指摘された」——こういう事例、2025年以降に急増しています。
「知らなかった」では済まないケースもあるので、今日からできる予防策と、もし指摘されたときの対処を整理しておきましょう。

📋 この記事でわかること
  • なぜAI画像が特定のイラストレーターに似てしまうのか(仕組み)
  • 「〇〇風」という指定が引き起こすリスク
  • 公開・商用利用の前に確認すべきチェックポイント
  • 権利がクリアなAIツールを選ぶという長期的な対策

「似てると言われて焦った…」ネットに溢れる声

X(旧Twitter)を中心に、AI画像の類似問題をめぐる声が増えています。

X

「Midjourneyで生成した画像をアイコンにしたら、『〇〇先生の絵柄に激似』とDMが来た。自分にそんなつもりはなかったのに…どうしたらいい?」

Xより / 20代・個人クリエイター

「ネットショップの商品画像にAI生成絵を使ったら、有名イラストレーターのファンから『これはAIが無断学習した絵柄を真似している』と指摘されて公開停止しました。どう対応すれば?」

Yahoo!知恵袋より / 30代・ハンドメイド作家
X

「会社の販促物にAI画像を使ったら法務から警告が来た。AIが有名絵師の画風を学習して再現しているリスクを知らなかった自分が怖い」

Xより / 40代・会社員

「つもりはなかった」「知らなかった」——その気持ちはよくわかります。でも、法的な観点では「知らなかった」は必ずしも免責にはなりません。責任を負うのはAI開発会社ではなく、生成物を利用した人や企業です。これ、知っておくだけで行動が変わります。

なぜAI画像は特定の絵師に似てしまうのか

画像生成AIは大量のイラスト・絵画・写真を学習することで、スタイルや構図のパターンを覚えています。そこに「〇〇風に」「アニメ風に」という指定を加えると、AIは学習した特定の絵師やスタイルの特徴を意識的に再現しようとします。

これを「間接的な依拠」と呼びます。あなたが意図しなくても、AIが学習を通じて既存の著作物に似せてしまう——これが著作権侵害と判断されるリスクの根本原因です。意図がなくても、結果として酷似していれば問題になる可能性があります。

2025〜2026年の国内動向

日本国内でも2025年以降、生成AI利用に起因する炎上・公開停止事例が相次いでいます。万が一著作権侵害として訴えられた場合、責任を負うのはAIツールの開発会社ではなく、生成物を利用した企業・担当者自身です。「AIが勝手に似せた」は免責の理由になりにくい点に注意が必要です。

指摘されたときの対処と、最初からリスクを下げる方法

「確認なしで公開」vs「使う前にひと手間かける」——何が変わるか

場面 ❌ リスクが高いパターン ✅ リスクを下げるパターン
プロンプトの書き方 「〇〇さんの絵柄で」「〇〇風に描いて」と特定クリエイターを指定する 「柔らかいタッチで」「明るいアニメ調で」と絵柄の特徴を言葉で説明する
公開前の確認 生成した画像をそのままSNSや商品に使う Google Lensで画像検索→類似する既存イラストがないか確認してから公開
ツールの選択 学習データの権利状況が不明なツールを商用利用する Adobe Fireflyなど商用利用に特化した権利クリアなツールを使う

「〇〇風に」という指定をやめる——これだけでリスクは大きく下がります。特定クリエイターの名前を使わず、スタイルの特徴を言葉で説明するプロンプトに変えるだけで、意図せず絵柄を模倣してしまうリスクが減ります。

今すぐ使えるプロンプトと対処の型

【「〇〇風」を使わない安全なプロンプトの書き方テンプレート】

❌ 避けるべき書き方:
「〇〇(有名イラストレーター名)風に描いて」
「〇〇(アニメ・ゲームのキャラ)のスタイルで」

✅ 代わりに使う書き方(スタイルの特徴を言葉で説明する):
・色使い → 「パステルカラーを基調とした、淡くて温かい色調で」
・タッチ → 「柔らかい線で、手描き感のあるイラスト風に」
・雰囲気 → 「日本のアニメ調で、表情が豊かでかわいらしい雰囲気」
・構図   → 「キャラクターが中央に立ち、背景はシンプルな屋外シーンで」

→ 特定のクリエイター名・作品名・キャラ名を使わずに
  スタイルの要素を言葉で組み合わせると類似リスクが下がります
【公開・商用利用前の類似チェック手順】

① Google レンズ(画像検索)で確認する
   → 生成した画像を保存 → Googleの画像検索ページを開く
   → カメラアイコンから画像をアップロード
   → 「類似画像」の検索結果に特定イラストレーターの作品が多数出たら要注意

② 「逆画像検索」サービスも活用する
   → TinEyeなどで画像の類似度をチェックできる

③ 確認したあとの判断基準:
   ✅ 類似する特定の著作物が見当たらない → 公開・利用OK
   ⚠️ 特定のクリエイターの作風と強く似ている → 公開は慎重に
   ❌ 特定の著作物に酷似している → 削除・差し替えを検討
【指摘・クレームを受けたときの対処フロー】

① まず該当のコンテンツを一時的に非公開または削除する
   → 問題が明確になるまで公開を続けないのが最善

② 指摘してきた相手が何を主張しているか確認する
   → 「絵柄が似ている」という指摘と「著作権侵害」では対応が異なる

③ 使用したAIツールの利用規約を確認する
   → 類似コンテンツが生成されたことへのツール側の責任範囲を確認

④ 商用利用で損害が生じている可能性があれば専門家(弁護士)に相談
   → 個人的な謝罪・直接連絡はリスクがある。まず専門家に相談を

→ 「AIが生成したから自分には責任がない」は通用しない点に注意

3つめのフローが重要です。指摘された瞬間に感情的な謝罪や直接連絡をしてしまうと、後の対応が複雑になることがあります。まず一時非公開にして、状況を整理してから動くのが賢明です。

AI画像の著作権についてよくある疑問

「〇〇風」と書いたら必ず問題になる? 必ずではありませんが、リスクは上がります。特定のクリエイター名を指定するとそのスタイルを意図的に再現しようとするため、類似度が高くなりやすいです。個人で楽しむ分には問題は出にくいですが、公開・販売する場合は別の書き方に変えることをおすすめします
Adobe Fireflyなら安全に商用利用できる? Adobe Fireflyは商用利用を前提に権利がクリアとされている学習データを使っていると公式が明言しています(2026年4月時点)。ただし「どんなコンテンツでも絶対に問題なし」という保証はなく、生成した内容が既存の著作物に偶然類似するゼロリスクではありません
似ていると言われたが著作権侵害になるかどうかはどう判断する? 「似ている」だけでは著作権侵害にはなりません。「どの著作物の、どの表現に依拠しているか」が問われます。ただし判断は専門的で、個人での判断は難しいため、商用利用で指摘を受けた場合は弁護士への相談が安全です
個人の趣味で楽しむだけなら問題ない? 個人で楽しむ・学習目的で使うだけなら、現時点では著作権侵害になるリスクはほぼありません。問題が生じるのは「公開・販売・商用利用」する場合です
海外のAIツールを使っていれば日本の著作権法は関係ない? 関係あります。日本国内でコンテンツを公開・販売する場合、使用したツールの所在に関わらず日本の著作権法が適用されます

AI画像を安全に使い続けるための3ステップ

1
今日から

「〇〇風に」という指定をやめる

特定のクリエイター名・作品名をプロンプトに入れることをやめましょう。代わりに「柔らかいタッチで」「パステルカラーで」と絵柄の特徴を言葉で説明するプロンプトに変えるだけで、意図せず絵柄を模倣するリスクが大きく下がります。

2
公開・販売のたびに

Google Lensで類似チェックを一度かける

外に出す画像は必ずGoogle Lensで一度確認する習慣をつけましょう。類似する特定クリエイターの作品が大量に出てきた場合は、公開を止めて別の画像に差し替える判断ができます。5分でできる大切なひと手間です。

3
商用利用するなら

権利クリアなツールに切り替える

ビジネスで継続的にAI画像を使う場合、Adobe Fireflyのような商用利用に特化したツールへの移行を検討しましょう。学習データの権利がクリアとされているため、企業での商用利用に適しています。

正しく使えるようになると、こんな変化があります

「知らなかった」から「知って使える」へ

🛡

類似チェックの習慣がつくと、指摘される前に自分で気づけるようになる

✍️

「〇〇風に」を使わないプロンプト術が身につくと、オリジナル感のある画像が作れるようになる

💼

権利クリアなツールを選べるようになり、仕事でも安心してAI画像を活用できる

🌟

AI画像のリスクを理解して使える人として、周りから信頼される存在になれる

ここまでのまとめ

📌 この記事の要点

  • 「〇〇風に」という指定はAIが特定クリエイターの絵柄を再現しやすくなるため、公開・販売用には使わない
  • 外に出す画像はGoogle Lensで類似チェックを一度かける——5分でできる大切な習慣
  • 万が一指摘されたら、まず一時非公開にして状況を整理してから対応する
  • 責任を負うのはAI開発会社ではなく利用者自身——「知らなかった」は免責にならない
  • 商用利用が多いならAdobe Fireflyなど権利クリアなツールへの移行を検討する

「AIが生成したから問題ない」という考え方は、2026年現在の日本では通用しなくなってきています。でも、今日紹介した3つのことを意識するだけで、リスクはぐっと下げられます。今日から「〇〇風に」をやめることが、一番手軽な第一歩です。

今日からやること:プロンプトの「〇〇風に」を「〇〇なタッチで」に変える。
それだけで、意図せず絵師に似せてしまうリスクが大きく下がります。

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