AIクレジットとは?Microsoft・Googleで減る理由と戻る時期

はじめてのAI

WordでCopilotに報告書を直してもらってたら「今月の上限に達しました」って出た。まだ月の半ばなのに、いつ戻るの…

——X(旧Twitter) / 30代女性・事務職

Googleで短い動画を作ったら、AIクレジットが一気に減りました。何本も作っていないのに、どうしてこんなに減るのでしょうか

——Yahoo!知恵袋 / 40代男性

上限に達したら「Copilot Proにアップグレード」って書いてある記事を見て探したら、もう売ってなかった。どの情報を信じればいいの

——X(旧Twitter) / 20代男性

AIクレジットが分かりにくいのは、会社ごとに中身が違うから

「AIクレジット」って、なんとなくポイントみたいなものだと思いますよね。でも実際に使ってみると、急に上限が来たり、一気に減ったりして、何が起きているのか分かりにくいんです。

理由ははっきりしていて、同じ「クレジット」という言葉でも、会社ごとに数え方がまったく違うからです。何をすると減るのか、いつ元に戻るのか、家族と分けられるのか、足りないときに買えるのか。このどれもが、会社によってバラバラなんですよね。

しかも、公式ページに肝心の数字がないことがある

さらにややこしいのが、公式の説明に数字が書かれていないケースです。たとえばMicrosoftの「AIクレジット」の公式ページは2026年9月に更新されていますが、毎月いくつもらえるのか、いつリセットされるのかは書かれていません。

検索で出てくる記事の中には、具体的な数字を書いているものもあります。ただ、その多くは古い時期に書かれたもので、今は売っていないプランへの乗り換えを勧めていたりします。数字だけを覚えても、すぐに古くなってしまうんです。

だからこの記事では、数字を暗記するのではなく、何をすると減りやすいかと残りをどこで見るかを押さえることを目指します。


Microsoft・Google・Adobe・LINEのAIクレジットを比べる

まずは4社の違いを並べてみます。細かい数字より、「何で数えているか」と「いつ戻るか」の違いを見てください。

サービス何で数えるかいつ戻るか注意点
Microsoft 365(Personal・Family)AIクレジット。WordやOutlookのCopilot、Designerでの画像づくりなどで減る公式ページに記載なし毎月の数も公式には書かれていない。Familyでも使えるのは契約者本人だけ
Google AI Plus・Google AI ProFlowで動画を作るときなどに使うクレジット。高画質の動画は1本で100月の分は請求期間の開始時。毎日の分は24時間ごと使い切れなかった分は繰り越せない。家族グループで共有される。日本では追加購入できない
Adobe(Creative Cloud・Fireflyなど)生成クレジット。画像や動画の生成、ぼやけた画像の修正などで減る有料プランは毎月の契約日。無料プランは毎日使い切れなかった分は繰り越せない。足りなければ追加のクレジットを買える
LINE(Agent i)クレジットではなく回数。トークルームのAgent iは1日の合計回数で数える毎日(0時から24時の間で数える)無料は1日3回、LYPプレミアムの対象プランの会員は1日10回

Microsoft:数字が公式に書かれていない

Microsoftの公式ページには、例として「受信トレイを要約してもらうと1クレジット減る」とだけ書かれています。Word、Excel、PowerPoint、OutlookでのCopilotのほか、Designerでの画像づくりや、Windowsのペイント、フォト、メモ帳のAI機能でも同じクレジットを使います。

毎月の数については、Microsoftの公式Q&Aに「残高が60と表示されている」という利用者の書き込みがあります。ただ、これは公式ページの記載ではないので、あくまで目安です。自分の残高は、Microsoftアカウントの「サービス & サブスクリプション」から確認できます。

注意したいのは、足りなくなったときの案内です。以前の記事にある「Copilot Pro」は、すでに販売が終わっています。今の公式ページでは「Microsoft 365 Pro」への切り替えが案内されていて、米国の公式ページでは月99.99ドルのプランです。一方、日本のMicrosoft Storeの料金表に載っているのは、月3,200円のMicrosoft 365 Premiumまででした(2026年9月時点)。画面に出たプラン名は、日本の料金ページで確かめてから判断してください。

Google:動画は1本で一気に減る

Googleのクレジットは、動画を作る「Flow」などで使うためのものです。Google Oneの公式ページでもFlowなどでの追加の利用に使うと説明されていて、Geminiとのふだんの会話については、このクレジットの説明の中では触れられていません。

Flowの公式ヘルプによると、毎日50クレジットに加えて、Google AI Plusは毎月200、Google AI Proは毎月1,000クレジットがもらえます。一方、動画を作るときの消費は、軽いモデルなら1本10、標準的なモデルなら20、高画質のQualityなら1本で100です(Google AI Ultra以外のプランの場合)。

つまりGoogle AI Proでも、高画質で10本作れば1か月分がなくなる計算です。「何本も作っていないのに一気に減った」の正体はこれなんですよね。しかも使い切れなかった分は翌月に繰り越せず、日本では足りない分を追加で買うこともできません。

もうひとつ、家族グループで共有している場合は、クレジットも家族と共有になります。家族が動画を作れば、そのぶん自分の残りも減ります。残高と使った履歴は、Google Oneの「AIクレジットの履歴」のページで確認できます。

Adobe:画像の修正でも減る

Adobeの「生成クレジット」は、画像や動画を作るときだけでなく、写真から不要なものを消す、ぼやけた画像を修正する、といった機能でも減ります。作っている感覚がなくても減るので、気づいたら少なくなっていた、ということが起きやすいんです。

有料プランでは、プランを始めた日が毎月のリセット日になり、使い切れなかった分は翌月に繰り越されません。残りは、Adobeアカウントのページや、Firefly、Creative Cloudアプリのプロフィール欄で確認できます。

LINE:クレジットではなく「回数」

LINEのAIは、2026年4月に「LINE AI」がYahoo! JAPANのAIアシスタントと統合されて「Agent i」になりました。こちらはクレジットではなく、回数で数える仕組みです。

トーク画面で使う「トークルームのAgent i」は、返信の提案、話題の提案、ムードの分析、口調の変換、誤字の修正を全部合わせて、無料なら1日3回、LYPプレミアムの会員なら1日10回までです。返信の提案を3回使うと、その日は誤字の修正も使えなくなります。

ただしLYPプレミアムの特典が付くのは、スタンダードプランなどの対象プランだけです。2026年7月に始まった月290円のライトプランには、AIの特典が含まれていません。安いプランに変えたら回数が戻った、ということもあるので注意してください。

コピペで使えるプロンプト例3つ

クレジットを節約するコツは、そのアプリの中でしかできないことだけにクレジットを使うことです。まずは、自分の使い方を仕分けてもらいましょう。

AIクレジットの上限にすぐ達してしまうので、使い方を見直したいです。

【最近AIに頼んだこと】
・Wordで、報告書の文章を全体的に書き直してもらった
・Wordで、表の数字を見て要点をまとめてもらった
・Outlookで、長いメールを要約してもらった
・メールの返信文の下書きを作ってもらった
・Excelで、データからグラフを作ってもらった

【お願い】

「そのアプリの中でないとできないこと」と「無料のAIチャットでもできること」に分けてください
無料のAIチャットに回せるものは、どう頼めばいいかも一言ずつ添えてください
クレジットの数や料金は変わりやすいので、具体的な数字は書かないでください

文章の下書きのような「どのAIでもできること」は、ChatGPTやGeminiの無料版で済ませて、Wordでは文書を直接直す作業だけにする。これだけで、クレジットの減り方はかなり変わります。

2つ目は、使っているサービスのルールを整理するプロンプトです。AIは最新のルールを知らないので、公式ページの中身をこちらから渡します。

以下は、AIサービスの公式ページ(AIクレジットや利用上限の説明)からコピーした内容です。
この内容だけを材料にして、ルールを整理してください。

【コピーした内容】
(ここに貼る)

【整理してほしい項目】
・何をするとクレジットや回数が減るか
・毎月または毎日、いくつもらえるか
・いつリセットされるか
・使い切れなかった分を繰り越せるか
・家族と分けられるか
・足りなくなったとき、追加で買えるか

【条件】
・貼った内容に書かれていないことは、推測で補わないでください
・書かれていない項目は「このページには記載なし」と書いてください

「記載なし」と出てきた項目こそ、自分の画面で確かめるべきところです。Microsoftのように、公式ページに数字がないサービスもあるので。

3つ目は、Googleで動画を作る人向けです。クレジットを使う前に、指示文を無料のAIで練っておきます。

動画生成AIで短い動画を作りたいです。
クレジットを節約したいので、生成は2〜3回で終えたいと考えています。
動画生成AIに渡す指示文を、一緒に考えてください。

【作りたい動画】
・内容:朝の公園をゆっくり散歩する柴犬
・長さ:8秒くらい
・雰囲気:やわらかい光で、落ち着いた感じ

【お願い】

動画生成AIに渡す指示文を作ってください
1回目の生成で失敗しやすいポイントを、先に教えてください
結果を見て直すときに、どこを変えればよいかの候補も挙げてください

指示文が固まっていれば、失敗して作り直す回数が減ります。さらに、試しに作る段階は軽いモデルにして、仕上げだけ高画質にすると、同じクレジットで作れる本数がぐっと増えます。

使い方を変えると、こう変わります

場面これまで仕組みを知ってからは
上限に達したとき慌てて上のプランに申し込む残りと戻る時期を確認して、それまでは無料のAIでつなぐ
文章の下書きWordのCopilotで何度も書き直してもらう下書きは無料のAIで作り、Wordでは文書を直す作業だけにする
Googleで動画を作るとき最初から高画質で何本も作って使い切る指示文を先に固め、試作は軽いモデル、仕上げだけ高画質
家族との関係家族も同じように使えると思っていたMicrosoftは本人だけ、Googleは家族と共有で減る、と分かっている
案内に出たプラン名画面や古い記事の案内をそのまま信じる日本の公式料金ページで、今あるプランか確かめる

ここに書いたクレジットの数え方や料金は、私が各社の公式ページやヘルプで確認した範囲をまとめたものです。付与される数、リセットの時期、プランの名前や料金は変わることが多く、Microsoftのように公式ページに数字が書かれていない場合もあります。
上のプランに変える、追加で購入するといったお金に関わる判断の前には、必ず各社の公式ページや自分のアカウントの画面で最新の内容を確認してください。ここに書いたのは個人的な調査と感想で、専門的な助言ではありません。


よくある疑問

Q
Microsoftで毎月いくつもらえるのか、公式ページで見つかりません
A

見つからないのは、あなたの探し方が悪いのではなく、公式ページに書かれていないからです(2026年9月時点)。公式Q&Aには残高が60と表示されたという利用者の書き込みもありますが、公式の記載ではありません。いちばん確実なのは、Microsoftアカウントの「サービス & サブスクリプション」で、自分の残高を直接見ることです。

Q
Googleのクレジットは、ふだんのGeminiとの会話でも減りますか?
A

Google Oneの公式ページでは、AIクレジットはFlowなどで追加で使う分のためのものと説明されていて、ふだんの会話については触れられていません。Geminiアプリには、プランごとの使用量の上限が別に案内されています。クレジットが減って困っているなら、まずは動画づくりなどの使い方を振り返ってみてください。

Q
使い切れなかった分は、翌月に持ち越せますか?
A

GoogleのFlowとAdobeは、公式に「繰り越されない」と書かれています。Microsoftは、繰り越しについて公式ページに記載がありません。ためておいてまとめて使う、ということは基本的にできないと考えて、必要な分をこまめに使うほうが無駄がありません。

Q
上限に達したら、すぐに上のプランへ変えるべきですか?
A

その前に、戻るまでの期間を確認してみてください。数日で戻るなら、それまでは無料のAIでつなぐほうが安く済みます。毎月のように足りないなら上のプランを検討する価値はありますが、画面に出たプラン名は日本の公式料金ページで確かめてから決めてください。販売が終わったプランを案内している古い記事もあります。

Q
クレジットは家族と分けられますか?
A

会社によって正反対です。Microsoft 365 Familyでも、AIを使えるのは契約した本人だけです。Googleは家族グループでクレジットを共有するので、家族が使えばそのぶん減ります。追加で買ったりプランを変えたりできるのは、Googleでは家族グループの管理者だけです。


クレジットで困らなくなるロードマップ

AIクレジットと上手に付き合う3ステップ
  • STEP1
    今日

    使っているサービスの、残りを見る場所を開いてみてください。Microsoftならアカウントの「サービス & サブスクリプション」、GoogleならGoogle Oneの「AIクレジットの履歴」です。今の残りと、分かるならリセットの時期をメモしておきます。

  • STEP2
    今週

    最近AIに頼んだことを書き出して、1つ目のプロンプトで仕分けます。無料のAIでもできることが意外と多いはずです。Googleで動画を作る人は、試作と仕上げでモデルを使い分けるルールも決めておきましょう。

  • STEP3
    習慣化

    クレジットは、そのアプリの中でしかできないことにだけ使う。プランを変える前には、日本の公式料金ページを直接見る。この2つを習慣にしておけば、急に上限が来ても慌てずに済みます。

仕組みが分かると、こんな未来が待っています

  • 「上限に達しました」の表示を見ても、慌てずに次の手が打てる
  • 高画質の動画を何本も作って、1日でクレジットを使い切ることがなくなる
  • 古い記事の案内に振り回されず、今あるプランで判断できる
  • 無料のAIとうまく使い分けて、有料プランの元を取れるようになる

この記事に書いたクレジットの付与数、消費量、リセットの時期、プラン名と料金は、2026年9月時点で各社の公式ページやヘルプから確認できた内容にもとづいています。AIサービスの料金や上限の仕組みは変更が多いので、プランの変更や購入を判断する前に、必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。

まとめ:AIクレジットで困らないためのチェックリスト

チェック項目内容
残りを見る場所使っているサービスの残高を確認できるページを知っているか
戻るタイミングリセットの時期と、繰り越せるかどうかを確認したか
減りやすい操作高画質の動画など、1回で大きく減る操作を把握しているか
無料のAIとの使い分け文章の下書きなど、どのAIでもできることは無料版に回しているか
プラン名の確認上限の案内に出たプランを、日本の公式料金ページで確かめたか

AIクレジットって、仕組みが見えないうちは、知らないうちに財布からお金が抜かれているような不安がありますよね。でも会社ごとの違いと、残りを見る場所さえ分かれば、ずっと落ち着いて使えます。まずは今日、自分の残りがいくつあるかを見るところから始めてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました