ChatGPTに「出典は?」って聞いたらURLを出してくれたのに、開いたら「ページが見つかりません」。じゃあさっきの答えは何だったの…
——X(旧Twitter) / 30代女性
AIにお店の営業時間を聞いてから行ったら、閉まっていました。お店のことをAIに聞くのは、やめたほうがいいのでしょうか
——Yahoo!知恵袋 / 40代男性
「AIは間違えることがあります」ってどこにでも書いてあるけど、実際どのくらい間違えるの?毎回ぜんぶ疑うのは無理なんだけど
——X(旧Twitter) / 20代女性
AIの出典URLは本物? どこまで疑えばいいか分からない理由
「AIは間違えることがある」という注意は、もう聞き飽きるくらい目にしますよね。でも、いざ使う場面になると困るんです。
だって、どこを、どう疑えばいいのかまでは書かれていないので。全部を疑っていたら、AIを使う意味がなくなってしまいます。
AIは「それらしいURL」を作ってしまうことがある
AIが得意なのは、文章をそれらしく組み立てることです。そしてURLも、AIにとってはただの文字の並びなんですよね。
検索を使わずに答えるとき、AIは実在しそうな形のURLを作ってしまうことがあります。役所のドメインで、それっぽいページ名が付いている。見た目が公式らしいほど、疑う気持ちが薄れてしまいます。
営業時間は、AIの知識の古さが出やすい
もうひとつの理由が、AIの知識には締め切りがあることです。AIはある時点までの情報をもとに作られているので、最近変わった営業時間や、新しく決まった定休日は入っていないことがあります。
Geminiの公式ヘルプにも、すべての回答に関連リンクやソースが付くわけではないと書かれています。出典のない答えは、どこから来た情報なのか、こちらからは分かりません。
ChatGPTとGeminiに少し聞いてみて、気づいたこと
実際どうなのか気になって、2026年9月に、ログインしていない無料の状態のChatGPTとGeminiに、総人口や平均寿命のような有名な統計の数字と出典を、合わせて10回ほど聞いてみました。
先に正直に書いておくと、これは割合を出せるような数ではありません。しかも、公的な統計という、AIが答えやすい質問ばかりです。なので「何割が間違い」とは書きません。ただ、確かめ方を考えるうえでヒントになることがいくつかありました。
開けないURLより、「惜しいずれ」が目立った
聞いた範囲では、存在しないURLには当たりませんでした。ただ、これは質問が答えやすかったからかもしれません。代わりに目についたのは、次のような「惜しいずれ」でした。
- 出典として、統計のページではなく役所のトップページだけが示されていた
- リンク先は正しい統計のページなのに、AIが答えた数字がそのページには載っていなかった
- 「最新の数字」を聞いたのに、もっと新しい公表があるのに少し前の数字が返ってきた
- 回答の横に並ぶ出典の名前が、公式ではなく、まとめ記事のサイトだった
どれも「URLは本物」なんですよね。だから、開けたことに安心して終わると気づけません。本物のURLでも、答えの裏付けになっているとは限らない。これが一番の気づきでした。
検索を頼まなくても、自分で検索することがあった
もうひとつ意外だったのが、ChatGPTに検索を指定しなくても、自分で検索して出典を付けてくれたことです。
「AIは検索しないから嘘のURLを作る」というイメージは、今は少し変わってきているのかもしれません。だからといって、出典を確かめなくていいわけではない、というのが上に書いたとおりです。
ちなみに、確かめる途中で私自身もつまずきました。公式ページの内容をAIに要約させて確認したら、「減少」を「増加」と逆に読んでいたんです。確認までAIに任せると、同じ落とし穴にはまります。数字は、自分の目でページを見て確かめるのがいちばん確実でした。
AIの答えを確かめる、3つの習慣
全部を疑う必要はありません。確かめる場所さえ決めておけば、それ以外はAIを気楽に使えます。
出典のURLは、開いて数字まで確かめる
URLが開けたら安心、ではありません。そのページに、AIが答えた数字が本当に書いてあるかまで見てください。数字の横に、いつ時点の調査かが書かれているかも一緒に確認しておくと安心です。
役所のトップページしか示されなかったときは、URLにこだわらず、統計の名前でその役所のサイトの中を探し直すのが早いです。統計のページには数字が直接載っておらず、PDFの資料の中にあることもあります。
営業時間は、お店の公式情報で確かめる
お店に行く前は、公式サイトやGoogleマップで確認するのが基本です。ただ、Googleマップの情報も、利用者が修正を提案できる仕組みになっています。いつも正しいとは限りません。
臨時休業や、特定の日だけのお休みは、お店の公式サイトのお知らせにしか載っていないこともあります。調べてみると、公式サイトに「この日は休業」と日付まで載せているお店もありました。わざわざ行くときは、公式サイトやお店のSNSを見るか、電話で確かめるのが確実です。
出典が必要な質問では、検索を使う
ChatGPTでは、入力欄の「+」から「ウェブ検索」を選ぶと、検索を使って答えるように指定できます。試したときは、ログインしていない状態でも選べました。Geminiは検索するかどうかを自分で判断していて、ソースがある回答には出典のボタンが表示されます。
出典のリンクがない回答は、どこから来たか分からないものとして扱ってください。はじめから検索して出典を示すことを前提にした、Perplexityのようなサービスを使うのもひとつの手です。
コピペで使えるプロンプト例2つ
まずは、統計などの出典がほしいとき。検索を指定したうえで、見つからなければ正直に言わせます。
次の質問に答えてください。
質問:日本の完全失業率の最新の数字は?
【条件】
・ウェブ検索を使い、実際に見つけたページをもとに答えてください
・数字の出典として、その数字が載っているページのURLを示してください
・役所のトップページではなく、統計の該当ページのURLにしてください
・その数字が、いつ時点の調査のものかも書いてください
・見つからなかった場合は、数字やURLを推測で作らず「見つかりませんでした」と答えてください
「トップページではなく」の一行を入れておくと、惜しいずれが起きにくくなります。「推測で作らず」も大事です。AIは何か答えようとするので、見つからなかったときの逃げ道を用意しておきます。
もうひとつは、お店の営業時間を調べたいとき用です。
次のお店の営業時間と定休日を調べてください。
お店:(市区町村名)の(店名)
【条件】
・ウェブ検索を使ってください
・お店の公式サイトや、お店が発信しているSNSの情報を優先してください
・どのページを見て答えたか、URLを示してください
・その情報がいつ更新されたものか分かれば、書いてください
・確認できなかった場合は、推測せず「確認できませんでした」と答えてください
・臨時休業や祝日の営業について、別に確かめたほうがよいかも教えてください
答えが返ってきたら、示されたURLを開いて、本当にそのお店の情報か確かめてください。同じ名前の別の店舗の情報を拾っていることもあります。
確かめ方を変えると、こう変わります
これまで
AIに「出典は?」と聞いて、URLが出てきたら安心する。開いてみることはない。お店の営業時間もAIの答えを信じて出かけて、閉まっていたらAIそのものを信用できなくなる。
確かめ方を決めておくと
出典が必要な質問では検索を指定し、出てきたURLは開いて数字まで確かめる。営業時間は公式の情報で最終確認する。AIを疑い続けるのではなく、確かめる場所だけ決めておくので、疲れずに使い続けられる。
この記事で「少し聞いてみた」内容は、ある1日に、有名な統計について数回だけ試したものです。AIの答えは、使う日やモデル、質問の仕方によって変わるので、同じ結果になるとは限りません。
仕事や学校の資料に統計を使うときは、AIの答えやこの記事ではなく、統計を出している機関の公式ページを必ず確認してください。お店に出かける前の営業時間も、公式の情報で確かめることをおすすめします。ここに書いたのは個人的に試した範囲と感想で、専門的な助言ではありません。
よくある疑問
Q. 検索を使えば、出典はいつも正しくなりますか?
そうとは限りません。検索を使うと、実際に存在するページを示しやすくはなります。ただ、少し試した範囲でも、役所のトップページだけが示されたり、答えた数字がリンク先に載っていなかったりしました。
検索を使ったときも、開いて中身を確かめるところまでは同じです。「URLが本物か」だけでなく、「そのページが答えの裏付けになっているか」を見てください。
Q. 「公式サイトで確認してください」と返されるのは、役に立たないのでは?
もどかしく感じますが、実はいちばん誠実な答え方だと思っています。自信のない情報をそれらしく答えられるより、ずっと安全です。
そう返ってきたら、確認先を教えてもらう使い方に切り替えましょう。「どのページを見れば確かめられる?」と聞けば、次の一手が見えてきます。
Q. 開けないURLは、時間をおけば開くようになりますか?
サイトが一時的に止まっているだけなら、あとで開けることもあります。でも「ページが見つかりません」と表示される場合や、そもそもドメインが存在しない場合は、AIが作ったURLの可能性を考えたほうがいいです。
そんなときは、URLにこだわらず、統計の名前で検索し直すのが早いです。役所の統計なら、その機関の公式サイトの中で探せば、正しいページにたどり着けます。
Q. 無料版と有料版で、正確さは変わりますか?
私が試したのはログインしていない無料の状態だけなので、比べることはできません。ただ、ChatGPTの「ウェブ検索」は、ログインしていなくても選べました。
有料版かどうかより、出典が必要な質問で検索を使っているか、出てきたリンクを開いて中身まで見ているか。この2つのほうが、答えを信じてよいかに大きく関わってくると考えています。
確かめる習慣をつくるロードマップ
- STEP1今日
次にAIが出典のURLを出したら、1つだけでいいので開いてみてください。開けるか、AIが答えた数字が本当に書いてあるか。それを一度自分の目で見ておくだけで、AIの出典との付き合い方が変わります。
- STEP2これから習慣に
ここからは、質問の種類で使い方を分けていきます。アイデア出しや文章の下書きなら、出典がなくても困りません。一方で、数字や事実、お店の情報のように、間違っていると困る質問では、最初から検索を指定して聞くようにします。
出てきた出典は、使う前に開いて数字まで確かめる。トップページしか出てこなければ、統計の名前で探し直す。仕事や学校で使う統計は、最後に必ずその統計を出している機関のページで確認する。お店に出かける前は、公式の情報を見る。
そして、確認そのものはAIに任せないこと。毎回全部を疑う必要はありませんが、確かめる場面では自分の目でページを見る。この線引きができると、AIに振り回されることがぐっと減ります。
確かめ方が分かると、こんな未来が待っています
- それらしいURLを見ても、開いて確かめる余裕が持てる
- 閉まっているお店の前で立ち尽くすことがなくなる
- AIを全部疑う疲れから抜け出して、確かめる場面だけに集中できる
- 仕事や学校の資料に、自信を持って数字を載せられるようになる
この記事に書いた検索機能の使い方や画面の表示は、2026年9月時点で確認した内容です。「少し聞いてみた」内容は、2026年9月14日に、ログインしていない状態のChatGPTとGeminiで試したものです。AIサービスは更新が早く、表示や使える機能が変わることがあるので、使い方が分からないときは各サービスの公式ヘルプで最新の案内をご確認ください。
まとめ:AIの出典を確かめるチェックリスト
| チェック項目 | 内容 |
|---|---|
| 検索の指定 | 数字や事実など、出典が必要な質問では検索を使ったか |
| URLを開く | 出てきた出典のURLを、実際に開いてみたか |
| 中身の確認 | トップページだけでなく、答えた数字が載っているページだったか |
| いつの情報か | 数字や営業時間が、いつ時点の情報かを確かめたか |
| 自分の目で確認 | 大事な場面では、確認をAIに任せず公式情報を自分で見たか |
AIの答えを全部疑うのは、正直しんどいですよね。でも、ずれが起きやすい場所が分かって、確かめる場面さえ決まっていれば、疑い疲れせずに済みます。まずは次に出てきた出典のURLを、1つ開いてみるところから始めてみてください。


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